マスクがない
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豚インフルエンザが流行している(らしい)。
大阪と兵庫の2県で250人以上の感染者が確認されたと、メディアは伝えている(5月22日午前1時現在)。
この数がはたして「流行」といえるかどうかはわからないけど、とにかく、まるで隕石がもうすくそこまで迫ってきているようなテレビニュースや新聞の報道を見ていると、不安を感じずにはいられない。
関西地方では学校が休校になったという。関東は知る限りではまだないが、感染者の数からして、関東と関西では豚インフルエンザに対する警戒心に多少の温度差がある気がする。
不適切な発言であることを承知した上で、ある種の人は、豚インフルエンザに感染したいと思っているのではないだろうか。それはたとえば、ある種の人が何らかの災害をひそかに期待していることと同じように。
筆者はもちろん、感染したいとは思っていないが。
今日(21日)、筆者は大阪に到着した。
「マスクを買っていくように」と、5人くらいから忠告を受けたにもかかわらず、マスクは手元にない。家から支局まで、マスクを売ってそうな店に立ち寄ったが、どこも売り切れてなかったからだ。
新幹線はそうでもなかったが、新大阪駅に着き、地下鉄に乗ると、大半の人がマスクをしていた。カップル2人が顔を近づけてマスク越しに話しているところは、実に滑稽であった。
電車内で、「ゴホッ、ゴホッ」と筆者がむせて咳をすると、周りの数人が警戒した表情で睨んできたから、「そうやってすぐに日本人は他者を排除する」と、頭のなかで思う。それから、それが支離滅裂な論理であることに気付き、苦笑する。
いずれにしても、これから1週間、関西地方に滞在する。
こんなにも多くの人がマスクをしているのだから、逆にしていないと、迷惑な気もしないではない。
そんなわけで、よし、明日(今日)はマスクを真剣に探すぞ~っと、決心を固めた。(蒼)