支離滅裂な酒癖論
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ある種の人たちは、酔っ払うとなぜか服を脱ぎたがる。
筆者もそういう人を何人か知っている。
もちろん男性に限って。
確率で言うと、全体の1割くらい。
あとの9割は? というと。
大きく分けると、こんな感じになる。
①暴れる人が3割、②語りたがる人が3割、③寝る人が1割、④笑い続ける人が1割、⑤泣く人が1割。
しかしながら、②→①の順の人もあれば、②→⑤の順の人もいる。
あるいは、①→③の順の人もいれば、①→⑤の順の人もいる。
かくいう筆者も、どこかに属している。
個人的には、迷惑がかからなければ、どんな酒癖を所有していようが問題ないと考える。
でも、「酒癖がなおらない」のは周知の事実である。
だから脱ぎ癖のある人は、脱ぎ続けるだろう。
「今日」脱がないのは、我慢しているだけで、「今日」脱がなかったのは、我慢できただけ。
「もう脱がねーし」と言いつつ、脱ぎたがっている。
何にせよ、脱ぎたくてしょうがないわけだ。
脱ぎ癖がある人が酔っ払えば。
酔っ払うと、感受性が失われていき、思考が先細っていくように感じられる。
そして最終的には、究極の「癖」だけが残る。
その聖域は、色に例えると「真っ白」である。
居心地も良く、天国のような場所。
誰もいないし、誰の声も聞こえない。
オンリーワン
……そして気付くと、朝になっているわけだ。(蒼)