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人間の尊厳を護る法を/レイシズムの公然化が進むなかで

「暴力悪いんは分かってる。でもうちのムラで奈良みたいなんが起きたら、懲役行く覚悟だけはしといてくれ」。ヘイトデモに対峙する度に私は、3年前に死去したある部落解放運動のリーダーが、ごく近しい仲間にだけ告げたこの一言を想起する。

私、私たちは問われている/最後の地裁判決を受けて

去る3月14日、高校無償化訴訟の福岡判決が言い渡された。地裁段階では最後ゆえ、高裁含め全国5か所での争点が網羅されていた。とりわけ東京高裁で浮上した不指定処分の二つの理由が孕む論理的矛盾(28―29頁参照)への判断が期待されていたが、裁判長は法と良心を擲ち、相も変らぬ規程13条適合論に逃げた。七例目とは思えぬ空疎な判決だった。

揺れ、のたうちながらも/冨田さんの闘いぬいた意志

少し躊躇してから、力強い声で彼女は言った。「『教組が要らん事するからや』と言われてね、私も一瞬、『もしかすると、そうなんかも』と。そんな考えが頭をよぎった自分自身が許せなかったんです」――。元中学校教員、冨田真由美さん。徳島県教組書記長時代の2010年4月、在特会メンバーらに襲われたヘイトクライムの被害者だ。

ウトロの「徴用工」崔仲圭を想う

「徴用工」と聞いて、私が思い起こす一人は京都・ウトロの崔仲圭(一九一六年生)である。「募集」の名目で日本に強制連行され、辛酸を舐め尽くした。日本社会の圧倒的多数が今、官報民挙げて埋め隠そうとしている「汚辱の歴史」の生き証人だった。

どこまでも自由で正直な“奇人”

「慰安婦合意」や少女像、そして徴用工判決を巡る態度、さらには無償化裁判――。不実の底が抜けきったいま、「日本」を問い続けた先人を思い返している。宋斗会(1915年生)である。

すべての犠牲者想う「記憶の遺骨」/済州四・三犠牲者慰霊碑 

僧侶の読経が響くなか、他の遺族とともに引いた紐で慰霊碑を覆う布が取り払われると、彼女は堪えきれずに両手で顔を覆った。済州島出身で、現在は大阪市に暮らす在日一世、李福淑さん(1936年生まれ)である。2018年11月18日、天王寺区の統国寺で、「済州四・三犠牲者慰霊碑」の除幕式があった。

高校無償化本2

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