バックナンバー

コラム

コラムに関する 147 個の記事をリストしました。

朝鮮語を殺しているような疚しさ

 一月五日、ソウルの曹渓寺伝統文化芸術公演会場で『ピョンヤンの夏休み』の出版記念会が開かれました。
 作家の任軒永氏と詩人の文炳蘭氏による祝辞、本の中で使用した写真のスライド上映、「イムジン河」の弾き語り、訪朝経験のある詩人のファン・ソン氏と『民族21』の安英民氏と私によるディスカッション、私の歌い出しによる「고향의 봄(故郷の春)」の会場全員での合唱、ロビーでの書籍販売とサイン会、という流れでした。

妻と息子とGDPと-あなたの幸せはどう決まりますか?

  康明逸●朝鮮大学校経営学部助教   第一子を出産後の妻の奮闘ぶりには驚かされる。仕事、育児、家事を万全にこなし、親戚・近所への気遣いも怠らず、ニョメン(女性同盟)の分会委員まで務めるのだ。自分自身のことはいつも後回しである。息子の2歳の誕生日を迎えながら、妻への労いの気持ちが溢れると同時に、仕事や付き合いにかまけてしまいがちな日常を顧みる日々である。  妻本人は案外と無頓着なのであるが、彼女の一日の活動の中で、仕事以外の部分が日本のGDP(国民総生産)に勘定されるようなことはない。GDPとは、国内における1年間の経済活動から新たに創出された価値を足し合わせたものであり、財・サービスの市場価格から計算される、一国の経済規模をあらわす最も代表的な経済指標である。炊事、洗濯、掃除、買い物のような家事や育児、介護や社会活動など、報酬を伴わない無償労働はその中に含まれないのだ。これは何も、その種の労働や担い手を蔑んでのことではない。家事や育児などの金銭的対価を伴わない労働は、その価値を市場価格から正確に算出することが困難であるため、計算項目から除外されているだけのことである。

現実と、望むべき未来の間に橋を掛けたい

 十一月二十六日、日本朝鮮文化交流協会四十周年記念「日本と朝鮮の文化交流の集い」に、呼びかけ人のひとりして参加しました。
 京王プラザホテル南館の五階エミネンスホールに行き、指定された八番テーブルに着席すると、隣の席には、共に祖国を訪問した朝鮮新報の朴日粉さんがいらっしゃいました。
 初代林家三平の妻でエッセイストの海老名香葉子さんや、『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』を出版し、朝鮮学校で詩の授業を行なっている詩人の河津聖恵さんも同じテーブルでした。

安倍首相、金融政策に対しても唯我独尊ですか?

  康明逸●朝鮮大学校経営学部助教   首相に復帰した安倍晋三氏は就任早々、日本銀行に対して2%の物価上昇(インフレ)を政策目標として受け入れるようけん制し、今後さらには雇用に対する責任をも課すと主張した。内閣の持つ日銀総裁の任命権と日銀法の改正をちらつかせながら、脅迫さながらに自らの政策を中央銀行に押し付けようとしているのだが、「中央銀行の独立性」を脅かす彼の主張は非常に危ういものである。  国の経済政策は、財政政策と金融政策に大別できる。財政政策を担う政府は、税制や社会福祉制度を織り交ぜながら、所得再分配を推進し経済の公平性を高めると同時に、公共事業によって雇用と有効需要を創出し、景気を刺激する。金融政策を担う中央銀行は、金利や貨幣流通量の調整を通じて、物価を安定させることをその使命としている。物価水準と通貨価値は背中合わせであることから、中央銀行は「通貨の番人」と呼ばれることもある。

南の同胞に、北の同胞の姿を伝えたい

 九月から次々と新刊が発売されています。
 初の対談集『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』を皮切りに、二年半ぶりの小説の単行本『自殺の国』、文庫本で『オンエア』(上下巻)と『グッドバイ・ママ』を世に送り出したわけですが、六冊目の『ピョンヤンの夏休み』が昨日、自宅に届きました。
 二〇一一年に講談社より出版された単行本の韓国版なのですが、これは、わたしとしては、かなり大きな出来事なのです。

父の生まれ故郷は慶尚南道山清

九月九日~十三日、国際ペンクラブ大会でスピーチをするために慶尚北道慶州に滞在し、十一日の夜、チマチョゴリ姿で立食パーティーに参加しました。

往復書簡2012~第4部―vol.3

日本の「多文化共生」を問い直す ~在日外国人支援の現場から

金静寅 ●NPO法人同胞法律・生活センター事務局長
×
後藤美樹 ●NPO法人多文化共生リソースセンター東海副代表理事

尖閣諸島/釣魚列島の領有をめぐる日中間の対立 #“nicchu”

 「尖閣諸島の国有化」に「賛成」75.1%、「反対」12.9%、「政府は中国にもっと厳しい姿勢で臨むべきだ」と「思う」79.5%、「思わない」14.7%――産経新聞社とFNNが10月6~7日に実施した世論調査の結果だ。4人に3人以上が「中国にもっと厳しい姿勢を」と思う。そうして、《中国をやっつけろ!》(『週刊文春』10月4日号)と、日中戦争を煽る広告が堂々と新聞に掲載される。ほんとうにたいへんな時代になった。…

往復書簡2012~第4部―vol.2

日本の「多文化共生」を問い直す ~在日外国人支援の現場から
金静寅 ●NPO法人同胞法律・生活センター事務局長
×
後藤美樹 ●NPO法人多文化共生リソースセンター東海副代表理事

李浩哲さんとの出逢い

 九月九日~十三日、「世界ペンクラブ大会」に出席するために、慶尚北道慶州に行ってきました。
 とにかくこれほど苛々し、激怒し、呆れ、疲れ果てた旅も珍しいくらいなのですが、それでも、行ってよかったと思えるのは、李浩哲さんという作家に出逢えたからでした。

往復書簡2012~第4部―vol.1

日本の「多文化共生」を問い直す ~在日外国人支援の現場から

本をわたしに送った菅野さんの思い

 二〇一一年三月十一日の原発事故以降、南相馬に通っています。臨時災害放送局「南相馬ひばりFM」で週一のレギュラー番組「柳美里のふたりとひとり」のパーソナリティを担当しているということもあるのですが、テレビや新聞や週刊誌などのメディアが拾わない、「そこで暮らすひと」の声を直に聴こう、と毎回地元のひとの家や仮設住宅を訪ね歩いています。

高校無償化本2

バックナンバー

フェイスブック

月刊イオ編集部公式ブログ:日刊イオ
月刊イオ定期購読のご案内

イベント情報を大募集!!

様々なコリアンイベント情報を大募集!! 地域のごく小さな情報でも是非お寄せ下さい。
[読者投稿フォームへ]