バックナンバー

コラム

コラムに関する 149 個の記事をリストしました。

私は、問い続けます

家族で福島県南相馬市に転居して一年二ヶ月が過ぎました。福島県の地方紙やテレビのローカルニュースではたびたび「風評被害」や「風化」の問題と対策が取り上げられています。 「風評被害」は、原発事故が記憶に留められていることによって引き起こされるもので、「風化」は原発事故や津波による被害の記憶が薄れることそのもので、 動因としては正反対なのですが、並べて論じられることが多いのです。 実際にインターネットに流布している言説は、「福島県産の食材を食べると、癌になる」とか「福島で奇形児の出産が増えている」とか「福島出身の女は嫁にもらうな」とか、福島と福島県人に対する差別感情に基づくデマ以外のなにものでもありません。   リュウ・ミリ●作家 1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。

思いもよらない、生徒たちの姿

李一河さん(41)ドキュメンタリー映画監督 【り・いるは】1974年12月13日生まれ。韓国・大田出身。ドキュメンタリー映画制作を志し、2000年に日本に留学。多摩美術大学、日本大学大学院を経て大阪芸術大学大学院へ進学。『ゆきゆきて、神軍』(1987)などを手掛けた原一男監督の元で学び、2014年に博士課程を修了。6作目となる「ウルボ~泣き虫ボクシング部~」が2014年のDMZ国際ドキュメンタリー映画祭開幕作に選定される。本作品で第3回(2016年)ワイルドフラワー映画賞(들꽃영화상)ドキュメンタリー監督賞を受賞。

立場を越え、一つの音楽を響かせる

二〇〇八年ニ月二十六日に、朝鮮民主主義人民共和国の平壌市内にある東平壌大劇場で、ニューヨーク・フィルハーモニック(NYフィル)がコンサートを開いた――、この歴史的な出来事は、その後の核やミサイルや拉致に関する膨大な「北朝鮮」報道に塗り潰され、今やごく一部の日本人にしか知られていません。 この公演を収録したDVD『NYフィル・イン・平壌』を是非、見てほしいのです。 一〇七分の本編は、朝鮮民主主義人民共和国の国歌「愛国歌」とアメリカ合衆国の国歌「星条旗」から始まり、ワーグナー「ローエングリン第三幕への前奏曲」、ドボルザーク「交響曲第九番 新世界より」、ガーシュウィン「パリのアメリカ人」、ビゼー「アルルの女 組曲第二番」、バーンスタイン「キャンディード 序曲」、管弦楽「アリラン」で終わります。 リュウ・ミリ●作家 1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。

大学生の文学作品の選考を務めて

在日韓国・朝鮮人の大学生の文章を読む機会がありました。 「コリアン学生challengeフォーラム」というイベントで、初めての試みとして文学作品を募集することになり、審査委員の仕事を依頼されたのでした。 対象となる文学作品は、小説、評論、エッセイ、詩の四ジャンルでした。 今までわたしが選考委員を務めたのは、「スピリッツミレニアム大賞」(漫画)と、「新潮ドキュメント賞」(ノンフィクション)のみで、自分が書いているジャンルについては、お断りしてきました。 リュウ・ミリ●作家 1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。

やりたいこと、一つずつ形に

金香里さん(25)シンガーソングライター、声優、ナレーター 【きむ・ひゃんり】1990年5月26日、大阪府生まれ。神戸朝鮮高級学校を卒業後、2009年に青二塾大阪校に入塾。11年、青二プロダクション所属。声優・ナレーターとして、「ONE PIECE」など有名アニメの他、「世界の果てまでイッテ Q!」「ZIP!」「ぐるぐるナインティナイン」など多数の番組に出演。昨年、幼い頃からの夢であった歌手になるためフリーに。ブログ(ameblo.jp/kimhyangri/)、ラジオ「Hyangriのひんやりチャンネル」(www.wallop.tv/?cpt_discography=hyangri) Information ラジオ公開収録&ワンマンライブ 「Spring’s camp」 日時:4月3日(日)公開収録18:00~18:30/ライブ18:30~20:00 場所:Wallop押上スタジオ(押上駅徒歩約2分)

年金事務所に行ってきました(3)

昨年、わたしは自分が無年金者だということを知りました。正確に言うと、日本人ではないので「国民年金」の加入資格を有していないと思い込んでいて、その思い込みが間違いだということを、南相馬市役所に転入届を出す際に知らされたのです。 十一月六日に往復二時間をかけて福島県相馬市にある年金事務所を訪ね、何故、ただの一度も「国民年金被保険者資格取得届書」や「納付勧奨通知書」が届かなかったのかについての説明と救済措置を求めたのですが、二時間も待たされた挙句、「日本年金機構のホームページに投書してみたらどうか」と言われました。             リュウ・ミリ●作家 1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。

希望は人の中から生まれる

方清子さん(61) 「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」共同代表 【ぱん・ちょんじゃ】1954年7月26日、岐阜県飛騨市生まれ。12歳で大阪移住。小学校から高校まで日本学校に通う。就職後、在日韓国青年同盟(韓青)の韓国語教室に通ったのを機に民族運動に参加。韓国民主回復統一促進国民会議(韓民統)や民主女性会の専従活動家を経て、90年代から元日本軍「慰安婦」らの支援運動に携わる。2009年、「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」の結成に参画。現在、共同代表を務める。昨年、第27回多田謡子反権力人権賞を受賞。

年金事務所に行ってきました(2)

前回につづいて、「国民年金」の話をします。 十一月六日、わたしは現在居住している福島県南相馬市から車で一時間ほど離れたところにある相馬市の年金事務所を訪ねました。 四十七年間生きて、ただの一度も「国民年金被保険者資格取得届書」や「納付勧奨通知書」が届いたことはなかったので、在日韓国・朝鮮人は制度外だと思い込んでいたのですが、今年四月に南相馬市役所で住所変更の手続きをした際、国民年金納付について訊ねられ、在日韓国・朝鮮人も加入資格を有しているということを知らされ驚いたのでした。             リュウ・ミリ●作家 1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。

初の「花園」、目指すは初勝利

呉昇哲さん(37)東京朝鮮中高級学校高級部ラグビー部監督 【お・すんちょる】1978年10月13日、東京都生まれ。東京朝鮮第1初中級学校、東京朝鮮中高級学校を経て朝鮮大学校政治経済学部へ。高級部からラグビーを始め、3年時には主将も務める。朝大時代は副主将。学生時代のポジションはナンバーエイト。2001年3月に大学を卒業し、母校・東京朝高に赴任。1年目からラグビー部の指導に携わる。09年に監督就任。15年11月8日、第95回全国高校ラグビーフットボール大会東京都予選で優勝し、チームを「花園」初出場に導いた。

年金事務所に行ってきました

 公的機関は鬼門です。  公的機関で働く職員には様々な立場の住民ひとりひとりに応対するための想像力が不可欠なはずなのに、マイノリティーに関する想像力が欠如しているのではないか、と思わざるを得ない職員が多いのです。  わたしは在日韓国人です。日本で生まれ育ちましたが、国籍は大韓民国です。  このことすら、なかなか理解してもらえないという現実があり、毎回言い争いになったり、長時間待たされたりするのです。             リュウ・ミリ●作家 1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。

ケガ乗り越え、逸材いざ羽ばたく

権裕人(23)パナソニックワイルドナイツ 【くぉん・ゆいん】1992年4月9日、兵庫県尼崎市生まれ。尼崎東朝鮮初級学校(当時)を経て東大阪朝鮮中級学校でラグビーを始める。大阪朝鮮高級学校時代は「全国大会」に3年連続出場し、2、3年時にはベスト4、3年時の「全国選抜大会」では準優勝。帝京大学ではケガに悩まされながらも、主力選手としてチームの関東大学対抗戦4連覇、大学選手権6連覇に貢献。今期からトップリーグのパナソニックワイルドナイツに加入。身長182cm、体重101kg、ポジションはCTB(センターバック)。

痛ましい記憶を語る ということ

記憶について考えています。 それを考えるに至ったのは、日本軍「慰安婦」の被害者は「実は、高収入だった。家族の借金返済のために慰安婦業務に応募した。補償金欲しさに、日本兵の残虐さを誇張した創作をしている」という言説が、日本では主流になりつつあるからです。 そのような言説を流布する側は、慰安所の場所が二転三転する、現在の年齡と連行されたとする年齡の辻褄が合わない、性行為を強要されたとする一日あたりの兵士の数が多過ぎて現実的には不可能などと被害者の記憶の曖昧さを、意図的な虚偽によるものだと決め付けています。             リュウ・ミリ●作家 1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。

高校無償化本2

バックナンバー

フェイスブック

月刊イオ編集部公式ブログ:日刊イオ
月刊イオ定期購読のご案内

イベント情報を大募集!!

様々なコリアンイベント情報を大募集!! 地域のごく小さな情報でも是非お寄せ下さい。
[読者投稿フォームへ]