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特集・映画で語ろう


映画はただ観るだけでなく、そのあとにそれぞれの受け止め方を語ることにこそ
醍醐味があるのかもしれない。
映画を一つのきっかけとして予期せぬ方向に話が転んだとき、その人の価値観に触れることができる。
今月号の特集では、映画好きや映画と深い関わりのある人々に登場してもらい、
存分に「映画愛」を語ってもらいました。

この作品に光を― 映画配給業界で働く同胞たち

世界では、人気の話題作から知られざる名作まで、日々たくさんの映画が公開されている。まだ日の当たっていない作品に目を向け、自身のセンスと人脈を生かしながら世に送り出す仕事をしている二人の同胞を取材した。

 

映画で見せた「人と人の結びつき」 尹美亜さん・映画「一陽来復」監督

ゆん・みあ●1975年生まれ、長野県出身。小中高と日本の学校へ通い、津田塾大学国際関係学科卒。大学時代にカナダへ留学、卒業後はインドのタゴール国際大学でデザインを勉強。帰国後、広報代理店やIT企業の広報を担当し、映画の世界へ。アシスタントを務めながら映画作りのノウハウを学ぶ。2010年、平成プロジェクトに参加。「李藝-最初の朝鮮通信使」(13年)、「サンマとカタール 女川つながる人々」(16年)など、映画作品のプロデューサーを務める。「一陽来復」は初の監督作品。

 

●エッセイ:映画の原点になったはんめの残像

筆者:金聖雄(映画監督)

今思えば一本のドキュメンタリー映画との出会いが私に「映画の種」を落としていった。「指紋押捺拒否パートⅡ」である。上映会場は熱気に包まれていた。冒頭のシーンで外国人登録が焼かれる。それだけでも当時の私にとってはショッキングであった。観客はスクリーンに次々登場する人たちに共鳴し、映画に共感していた。その時、私は映画のもつ不思議な力を初めて体感したように思う。…

 

奴隷制、公民権運動…命がけの闘い 黒人差別に置きかえ、広がる視点

筆者:高賛侑(ノンフィクション作家)

映画は娯楽であるとともに、時代を映し出す鏡でもある。優れた作品は観る者に深い感動を与え、人間形成にとって貴重な糧をもたらしてくれる。本文では、人種差別をテーマにした作品を取り上げるが、私は特に黒人問題の実話に基づく秀作を推薦したいと思う。なぜなら黒人問題は差別の典型であり、本質的に在日朝鮮人の歴史との類似性が濃厚だからである。…

 

映画を語ろう

映画好きの話を聞くのは面白い。経験や着眼点によって全く違った解釈があり、自分の及ばない関心分野についても知ることができるからだ。5人の映画好きに登場してもらい、独自の視点によるレビューを寄せてもらった。

① 『酔いどれ詩人になるまえに』
監督:ベント・ハーメル/2005年/アメリカ、ノルウェー合作/94分
『未来を生きる君たちへ』
監督:スサンネ・ビア/2010年/デンマーク・スウェーデン合作/118分
推薦者:梶原俊幸(横浜シネマ・ジャック&ベティ支配人) 「なんとかなる」と思わせてくれる

②『サニー 永遠の仲間たち』
監督:カン・ヒョンチョル/2011年/韓国/124分
推薦者:朴順梨(作家)  友情と青春からも、決して切り離せない“時代性”

③『アンダーグラウンド』
監督:エミール・クストリッツァ/1995年/フランス、ドイツ、ハンガリー/171分
推薦者:金村詩恩(ブロガー)  ゆるすということ

④『スティーブ・ジョブズ』
監督:ダニー・ボイル/2015年/アメリカ/122分
推薦者:呉徳周(アミューズコリア)  “クソ野郎”がなぜ天才に?

⑤『メッセージ』
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ/2016年/アメリカ/116分
推薦者:金淑子(『朝鮮学校のある風景』編集部)  正確に情報を伝える一文字

 

いま、おすすめの映画

特集に登場して下さった同胞たちが、いま観るべきおすすめの映画を紹介。現在公開されている作品と公開が控えている新作に絞り、おすすめの理由と見どころを話してくれました。気になる作品は映画館でチェックしよう!


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